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【時給380円?!】ドラム式洗濯乾燥機が、どのくらいお得なのか具体的な金額を計算してみた

縦型洗濯機に比べて価格が高いドラム式洗濯乾燥機を買うかどうか悩んでる人は多いのではないでしょうか?
購入しようとしてもパートナーを説得する材料がないという方もいると思います。
『乾燥機能が便利で買ってよかった!』、『絶対買うべき!』というような意見はたくさんありますが、乾燥する時間がないだけで、どのくらいお得なのか?ということが気になったので具体的な金額を計算してみました

 

結論

先に結論を言ってしまうと、

1時間あたり380円を払って洗濯を楽をしたいと思う方はドラム式洗濯乾燥機を使ったほうが、時間的にお得』という結論を出しました。

逆にいうと、

縦型洗濯機(乾燥機無し)を使う方はドラム式洗濯乾燥機を使う方より洗濯に使う時間の1時間あたり380円分の『お金』を得しているとも言えます。

具体的な条件や計算式が知りたい方はこのまま読み進めてください。

※洗濯機の購入価格や電気水道の単価などの条件にって計算結果は変わります。
また、洗剤や柔軟剤代は今回は計算結果に入れていませんので、
購入価格や各種計算結果は参考程度でお願いします。

 

条件

★製品寿命は製品に関係なく3200回(6年)使用したら買い換えるとします。
→理由は※1,2,3を参照
★縦型洗濯機時の洗濯物を干す時間を1回あたり10分とします。
運用コスト電気代と水道代とします。(洗剤、柔軟剤等は除く)

※1:洗濯機は縦型やドラム式に関係なくメーカー保証は6年がほとんど。

※2国税庁の『主な減価償却資産の耐用年数表』で洗濯機の耐用年数が6年とされている。
参考サイト(PDFファイル)

※3:一般社団法人 電気工業会の消費生活用製品安全法
設計標準使用期間の標準的な使用条件から

1日の標準使用回数が1.5回
年間の使用回数は1日1.5 回×365 日 =547.5 回/年
耐久年数(6年)を考慮して537.5×6年 = 3225.6回
端数を省略して3200回が寿命。
参考サイト(一般社団法人 電気工業会)

 

比較対象

今回は比較対象として以下の3つの製品を選びました。
それぞれ、製品価格や運用コストに差があります。

なぜ3種類?

縦型洗濯機(乾燥機能なし)とドラム式洗濯機の比較をするのですが、
ドラム式洗濯機は大きく分けて以下の2種類があります。
・製品価格が高く、運用コストが安い製品(ヒーター式)
・製品価格が安く、運用コストが高い製品(ヒートサイクル式)
この2種類は価格差が大きいので縦型洗濯機、ヒーター式、ヒートサイクル式の3種類を比較対象として選びました。

※ヒートサイクル式はメーカーによって呼び方が変わります。

縦型洗濯機(乾燥機能無し)

パナソニック 全自動洗濯機 7kg ビッグウェーブ洗浄 バスポンプ内蔵 ニュアンスブラウン色 NA-F70PB15-T

 

 特徴 :価格が安く、運用コスト(電気水道代)も安い

型番 NA-F70PB15
製品価格 67,650円
電気代 3円 / 回
水道代 30円 / 回

 

ドラム式洗濯乾燥機(ヒーター)

シャープ ドラム式 洗濯乾燥機 ヒーターセンサー乾燥 右開き(ヒンジ右) 洗濯7kg/乾燥3.5kg ホワイト系 幅640mm 奥行600mm DDインバーター搭載 2021年春モデル ES-S7F-WR

 

特徴 :ドラム式の中では安いが、運用コスト(電気代)が高い

型番 ES-S7F-WR
製品価格 141,418円
電気代 43.2円 / 回 (洗濯乾燥時)
水道代 21円 / 回 (洗濯乾燥時)

 

ドラム式洗濯乾燥機(ヒートサイクル)

パナソニック ななめドラム洗濯乾燥機 11kg 左開き 液体洗剤・柔軟剤 自動投入 クリスタルホワイト NA-VX800BL-W

 

特徴:製品価格は高いが、運用コストはヒーター式に比べて安い傾向にある。

型番 NA-VX800BL
製品価格 250,800円
電気代 25.1円/ 回 (洗濯乾燥時)
水道代 14円 / 回 (洗濯乾燥時)

 

各種コストの概算

生涯運用コスト(電気水道代×寿命回数)

計算式:(電気代+水道代)× 寿命3200回

縦型洗濯機          :(3円+30円)×3200回  =10万5600円
ドラム式洗濯機(ヒーター)   :(43.2円+21円)×3200回 =20万5440円
ドラム式洗濯機(ヒートサイクル):(25.1円+14円)×3200回 =12万5120円

ヒーター式の運用コストって思ったより高い・・・!

製品生涯コスト(製品価格と生涯運用コストの合計)

計算式:製品価格+生涯運用コスト

縦型洗濯機(乾燥機能なし)   :6万7650円+10万5600円 =17万3250円
ドラム式洗濯機(ヒーター)   :14万1418円+20万5440円=34万6858円
ドラム式洗濯機(ヒートサイクル):25万 800円+12万5120円 =37万5920円

ドラム式洗濯機は製品価格では約11万円差があるけど、
運用コストの影響で最終的には3万円程度しか変わらないのか・・・。
使用回数によってはヒートサイクル式のほうが製品生涯コストは安くなるみたい。

製品寿命までに『洗濯物を干す時間の合計』

縦型洗濯機の製品寿命が来るまでに、洗濯物を干すのにかかる時間を求めます。
計算式:一回あたりにかかる干す時間(分)×製品寿命(回))/ 60分

10分 × 3200回 / 60分 ≒ 533時間

500時間あったら何ができるだろうか…?

洗濯物を干す行動『1時間あたりの価値』

ドラム式洗濯機の生涯コストから縦型洗濯機の生涯コストを引き、
洗濯物を干す時間で割ると、1時間あたりの洗濯物を干す行動の価値が導き出せます。

計算式:
(ドラム式洗濯機の生涯コスト – 縦型洗濯機の生涯コスト) / 洗濯物を干す時間の合計

ドラム式洗濯乾燥機(ヒーター)を使用した場合の価値

(34万6858円 - 17万3250円) / 533時間 ≒ 326円/時間

 

ドラム式洗濯乾燥機(ヒートサイクル)を使用した場合の価値

(37万5920円 - 17万3250円) / 533時間 ≒ 380円/時間

 

まとめ

最初結論でも同じことをお伝えしましたが、
洗濯物を干す行動の一時間あたりの価値から、私は以下のような結論を出しました。

ドラム式洗濯機は1時間あたり380円のコストをかけて楽をすると時間的にお得』

縦型洗濯機では1時間あたり380円分の『金銭的にお得』

※ちなみに洗濯物を干す時間を半分にすると時給は2倍(760円)になります。

私はいまも縦型洗濯機を使っているので、
今度ドラム式洗濯機を買いに行こうと思いました。
人生、限られた時間はプライスレス!